脚本は前作に引き続き我孫子武丸(脚本執筆はサブシナリオ「わらび唄編」「ラブテスター編」のみで、脚本監修をメインとしていた)、それに加え牧野修(サイキック編・陰陽編・洞窟探検編・惨殺編など)、田中啓文(わらべ唄編・底蟲村編など)。総監督は落合信也。
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ゲーム中流れる音楽の一部は前作の音楽のアレンジだが、新規の音楽は東儀秀樹、パッパラー河合、羽毛田丈史が担当。美術監督は種田陽平。また、テレビ局であるTBSとタイアップを行って2時間テレビドラマ『かまいたちの夜』(内容はゲームと直接関係無し)を7月3日に放送し、本作の初回限定版スペシャルBOX同梱のDVDビデオにドラマの全編を収録している。
最初にプレイする殺人事件が題材の「わらべ唄編」の正規エンディングを見ると「底蟲村編」「陰陽編」「サイキック編」が追加。それらのエンディングを見ると前作に引き続きピンクのしおりが出現し、「ぼくの青春編」「ぼくの恋愛編」「官能編」、「わらび唄編」が追加。その後黒のしおりが出現し「妄想篇」「洞窟探検編」「惨殺編」が追加される。
前作同様どのシナリオをプレイするかで各キャラクターの設定は大幅に異なり、サイキック篇では真理の視点で物語が進むことになる。
最初のわらべ唄編を筆頭に前作の話を下敷きにしている話が少なくないが、予備知識なしでも楽しめる。しかしいくつかのシナリオの中にはパロディ等となっていて前作のあらすじを知らないと理解の出来ないものもある。妄想編は特に前作との繋がりが深く、前作をプレイしていないと意味が分からない可能性がある。前作と同様に多シナリオ形式を採用しているが、シナリオ間にゆるい関連性や設定の共有などが見られ、全体像としては前作とは若干異なる作りである。
前作に比べ、本作では特に「惨殺編」「陰陽編」は暴力描写が激しく、「官能編」は性的描写がシルエットでも分かる程鮮明である。
波の表現に使われたループムービーはアニメーションではおなじみの手法だが、実写映像によるものは目新しく、つなぎ目を意識させない合成は雑誌『ファミ通』、TV番組『ゲームWAVE』等で紹介され評価された。
CDドラマ『かまいたちの夜2 オリジナルストーリー』が発売されている。
表記
黒の栞についてネットなどで「紺の栞」や「藍の栞」等と表記されることがあるが、「かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相 完全攻略本 チュンソフト編」に「黒の栞」(P.130右上)と表記してある為正しいのは現時点では「黒の栞」となる。
わらべ唄編などの編について公式ホームページのシナリオテスターでは「篇」、『×3』の公式攻略本になると「編」と表記されている。
ストーリー
プロローグ
冬山のペンション「シュプール」で起こる殺人事件を描いたゲーム『かまいたちの夜』(前作)がヒットした礼と称して、その作者である我孫子武丸から彼の別荘へと招待された透と真理。実際のシュプールでは殺人事件など起こらなかったのだが、ゲームの登場人物のほとんどは実際に集った人々であった。我孫子もその場にいた誰かなのは確かであるが、その正体はわからない。
疑問を抱えながらも透たちは絶海の孤島である三日月島へとやってくる。
わらべ唄編
物語の本編。三日月島に伝わる奇妙なわらべ唄になぞらえ、招待客が次々と殺害されてゆく。前作と同様に、本編は密室サスペンスとなっている。謎解きもあり、シナリオの中では最も長い。ベストエンディングを迎えることで、底蟲村編・サイキック編・陰陽編のシナリオが追加される。
底蟲村編
底蟲村に伝わる民間伝承にまつわるストーリー。わらべ唄に出てくる「みのむし」について、徐々にその真実が解明されてゆく。不老不死伝説の真相がわかる時、世界の終焉が訪れる。
サイキック編
真理を主人公としたストーリー。真理が目覚めた超能力、サイコメトリーで事件を究明してゆく。物語の鍵となる、「ガンツフェルト症候群」とは?
陰陽編
超常的な力で招待客が次々と呪い殺されてゆく。殺害現場に残される1枚の紙。「敵」の目的、そして呪いから逃れる方法とは?
ぼくの青春編
本編から分岐する短編ストーリー。
ぼくの恋愛編
本編から分岐する短編ストーリー。
官能編
陰陽編から分岐するストーリー。陰陽編の設定を引き継いでいるものの、シナリオはその名の通り官能的な部分があるが、ギャグ的な要素も非常に多い。
わらび唄編
本編から分岐するストーリー。三日月島に招待されるものの、何かの事件に巻き込まれることを危惧した透が、真理を守るべく暴走する。お笑い要素が盛りだくさんの物語。
妄想編
本編から分岐するストーリー。物語の進行がとぎれとぎれになっていたり、等身大だったシルエットが歪曲していたりと、まるで夢の中にいるような描写がなされている。劇中劇とされていた前作『かまいたちの夜』とのつながりが非常に深く、田中一郎や猫のジェニーまで登場する。
惨殺編
本編の第3の事件が発生したところから分岐するストーリー。流血シーンも多い。キヨの身体の中から出てきた蟲のような生物。心の底から沸きあがるある感情に、招待客は少しずつ侵されてゆく。
洞窟探検編
本編から分岐するストーリー。監獄島の地下に存在する迷宮に入り、謎を解きながら冒険してゆく。最深部にあるこの島の宝とは?
しおり
ピンクのしおり
「底蟲村篇」「サイキック篇」「陰陽篇」の全ベストエンディングを迎えることで出現する。「ぼくの青春篇」「ぼくの恋愛篇」「官能篇」「わらび唄篇」のシナリオが追加される。
紺のしおり
「ぼくの青春篇」「ぼくの恋愛篇」「官能篇」「わらび唄篇」の全ベストエンディングを迎えることで出現する。「妄想篇」「惨殺篇」「洞窟探検篇」のシナリオが追加される。
金のしおり
各ストーリーの全エンディングを迎え、さらに洞窟探検篇で謎のメッセージを見ることで出現する。出現後、特定のルートを通過する時に、ある一定の確率で画面背景が突如モザイクになり、謎のメッセージが表示される。
登場人物
矢島透(やじま とおる)
主人公。21歳の大学生。普段は冴えないが、いざという時に鋭い推理力を発揮する。真理とは友達以上恋人未満?の間柄。
小林真理(こばやし まり)
透のガールフレンド(文字通りの女友達)。才色兼備で、スタイルも抜群。歴史・宗教・時事などに人並み以上の知識がある。大学時代は民俗学を専攻していた。好奇心旺盛で気が強い。
小林二郎(こばやし じろう)
真理の叔父。45歳。脱サラし、長野で妻の今日子と一緒に「シュプール」というペンションを営む。料理の腕は超一流。招待された訳ではなく、勝手に真理についてきた。趣味は釣り。
久保田俊夫(くぼた としお)
「シュプール」の元アルバイター。現在はスポーツ用品メーカーで働いている。スキーを初め、スポーツが大好き。身長184cmで色黒のスポーツマン。思いやりがあり、行動力もある。
久保田みどり(くぼた みどり)
「シュプール」の元アルバイター。俊夫と結婚した。旧姓は「篠崎」。現在は俊夫と同じスポーツ用品店の事務員として働いている。ポニーテールで、スポーティーな外見。年齢は不詳。
渡瀬可奈子(わたせ かなこ)
19歳のOL。美人だが、キツい性格。会社では受付嬢の仕事をしている。啓子とは同僚で、親友。サイキック篇では、田嶋 可奈子という名前になる。
北野啓子(きたの けいこ)
可奈子の同僚。食欲旺盛のぽっちゃり体型。可奈子とは正反対のおっとりした性格だが、不思議と馬が合うらしい。
美樹本洋介(みきもと ようすけ)
32歳のフリーカメラマン。髭面でワイルドな風貌。地方の伝承や風習などに非常に詳しい。
香山誠一(かやま せいいち)
大阪の不動産会社社長。55歳。金儲けの話には目が無いが、どこか憎めない中年の男性。前作に登場した妻の春子とは離婚しており、現在は夏美と結婚。小林二郎の恩人でもある。大学では国文学科を専攻しており、卒論は「勝者の物語としての古事記」。中学時代はバトントワラーズにやっており、高校時代は柔道をやっていた、さらに関西記憶力連盟の副会長を務めていたという実績があるというが、真偽は不明。
香山夏美(かやま なつみ)
香山誠一の後妻。茶髪と濃い化粧でかなり派手。関西弁が特徴。勝気でさっぱりとした性格。顔に似合わず博識。サイキック篇では、米倉夏美という名前になる。
正岡慎太郎(まさおか しんたろう)
ゲームプロデューサー。31歳。かなりの女好きで、女性に対して馴れ馴れしく接する。閉所恐怖症。
村上つとむ(むらかみ つとむ)
自称「大物作曲家」。41歳。プライドが高く、沸点が低い。事あるごとに大声を出す傾向にある。ピアノが非常にうまく、聴く者を涙させる程の実力を持つ。
菱田キヨ(ひしだ きよ)
三日月館の管理を任された老婆。77歳。
我孫子武丸(あびこ たけまる)
招待主。しかし姿は見せず、どんな人物かは不明。
河村亜希(かわむら あき)
前作で加奈子と啓子の同僚として登場したが、本作では意外な形で登場する。
携帯アプリ版が2004年12月16日より配信開始されている。
「セガ×チュンソフトプロジェクト」プロジェクトの一環として、プレイステーション・ポータブルにて『サウンドノベル・ポータブル かまいたちの夜2 特別篇』が2006年5月25日に移植発売されている。
また、プレイステーション2の『かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相』にも、メインストーリー部分のみ「監獄島のわらべ唄編」として収録されている。なおその際、時勢の違いを受け、一部のシーンで台詞回しが変更されている。
移植に伴う変更点
プレイステーション・ポータブル版
PSPの画面アスペクト比に特化し、縦横比を4:3から16:9へ変更。
サウンドを再構成し、一部を疑似サラウンド化。
サウンドドラマ「ちょっとエッチなかまいたちの夜2」をUMD内に収録。
ハードの違いにより「ラブテスター編」はPSP版には未収録。
過激な暴力描写や官能描写の削除。
携帯アプリ版
「わらべ唄篇」「底蟲村篇」「陰陽篇」「サイキック篇」「わらび唄篇」の5シナリオのみプレイ可。
エフェクトやムービーには数秒のiモーションが使われている。
容量の関係で、各シナリオのエンディングを大幅カット。それにより一部内容が変更され、中にはグッドエンディングがバッドエンディング扱いに、代わりにあるバッドエンディングをグッドエンディングとするシナリオも。
ゲーム内に登場した音楽を着メロとしてダウンロード出来る。これにはポイントを支払う必要があるが、ある特定の条件を満たせば無料でプレゼントされる物も存在する。
ゲームブック「香山さん探偵帳」、サイト小説「聖母篇」(あなただけのかまいたちの夜2より)収録。各80ポント。
特殊な現象に関して
このゲームでは、奇怪な現象が起こる。 金のしおり出現後、特定ルートプレイ中に画面背景が突如モザイクになり、画面に4択肢が出る。選択後の内容はどれも、怪異なものである。現在までにパターンは4種類確認されている。 また、OPムービー中のあるシーンが、心霊写真になっているという説もある。この説はファミ通でも紹介された。