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パッション・ワイン

パッション・ワイン
今年は、マンゴーと時計草の当たり年だったので、新鮮なそれらを僕たち一家は楽しんだが、殊に、時計草は、採っても採っても実を着けて、食べる方が採る方に間に合わなかった。そこで、家内は、この甘酸っぱい美味しい果物を保存するために、焼酎に漬けることを考え付いて、それを実行した。果物時計草は、通常はパッションフルーツと言われ、この木の花が十二枚の花弁を持ち、その真中の蕊(しべ)がキリストの茨の冠に似ているところから、キリストと十二使徒の受難に見立てて、受難?パッション?の名が付いたのである。このお酒を作って、来客に出すと、どの方も、皆、珍しい味と匂いのお酒ですね、これは一体何ですか、と訊くので、家内が、はあ、これは、宅でこしらえましたパッション・ワインでございます、と答えると、殆どの方々は、へえ、情熱のお酒ですか、これに酔うと情熱的になりますか、へえ、成る程、團さんは何時も何時もお元気そうで、何が秘訣かと思っていましたが、成る程、御家庭でこんな情熱酒を呑んで居られたとは知りませんでした。ははあ、成る程、などと勝手に頷(うなず)くのである。

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2008年04月30日 22:05に投稿されたエントリーのページです。

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